セルエッジ設定・基本編

ぶっちゃけプラグイン設定は実は簡単で、この場合だとエッジレイヤーは1つのみでオブジェクト境界、サーフェイス境界、法線の折り目、深度境界を有効にして法線の角度しきい値の調整と深度制限にポリゴンセットを使用しただけです。

肝心なのはサーフェイスの分割とポリゴンセットの分割。
まずサーフェイスはたとえ同じ質感の場所でも境界線を出したいところは別サーフェイスに分ける。
例えば頭のリボンは4つのブロックに分かれてますが、それぞれのブロックの境界線を確実に出すためにサーフェイスを分けています。
060924_001.jpg
わかりやすいように色分けしてます

同様に髪の毛も頭の部分とそこから伸びるモミアゲの毛、束ねた後ろ髪は別サーフェイスです。
前髪の部分は頭からポリゴンが繋がっているので分けていません。
もしガレージキットのように前髪別パーツな作りにしたならサーフェイスも分けておくと確実ですよ奥さん。

次にポリゴンセットの分割。
こちらは深度問題を解決するためのもので、深度境界判定をしなくてもいいポリゴンの塊をパーツとして登録していきます。
例えば頭のパーツは、頭の丸みのせいで外側の部分で深度問題が発生するのでポリゴンセットでまとめたいところ。
しかし、そのまま1つのポリゴンセットにすると前述した通り前髪が一体になっているため、本来は出てほしい前髪と頭の深度境界も出なくなってしまいます。
そこで頭と前髪を別のポリゴンセットにしています。
さらに前髪は7つの房に分かれているので、房同士の重なりにも対応するためそれぞれ別のポリゴンセットにしています。
060924_002.jpg
これも分かりやすいように色変えてます

サーフェイスを分けた場合と違い、ポリゴンセットを分けてもその境界にすぐ線が描かれるわけではなく深度判定が行われるので、深度しきい値を適切な値にしておけば余計な線が描かれることはありません。
北条鉄平を始末したときのレナさん並のやる気でバラしてください。
060924_003.jpg
指もこんな感じで分けてます

ここらへんをキッチリやっとけば8割方完成です。
グループIDは3つしか使ってなくて、それぞれ
0…目、まつげといった線を描きたくないグループ(強制排除グループ)
1…普通に線を描きたいグループ
2…眉毛のSurfacePiercingで描画したいグループ
としています。

実際のレイヤー設定はこんな感じ。
060924_004.jpg

前回の絵で肘のところの線がおかしいんだけどこれはどっちかってーとモデリングの問題で、二重間接で動かすように作った体を使いまわしてるのにボーンはモーションビルダーの標準的な構造にしちゃったんで綺麗に曲がってくれてない。
ウェイトとポリゴン分割見直さないと……


タイトルとURLをコピーしました