・12月12日更新
いくつかの致命的な問題があったのでRC3に差し替えました。
追加、変更点です。
一つは以前のバージョンにあったブラシパラメータの描画間隔が復活しました。
ただ、制限があって描画間隔を使用している(0%以外の値になっているか、エンベロープ、テクスチャが設定されている)状態で、カメラプロパティのアンチエイリアスを使用すると線が正しく描画されません。
なもんで今のところは線と絵を分けてレンダリング、最後に合成とかしないといけません。
もう一つは新しいエッジ種別「クラスタ境界」とそれに関係したモデラープラグインが追加されました。
クラスタ境界は、簡単に言えばモデルのポリゴンセット名が異なる部分に線を描画するものです。
ただ、ポリゴンセットはモデリングの時も使用するので、じゃあunReal専用のポリゴンセットがあればいいじゃんって事で作ったのがクラスタになります。
クラスタの作成、削除は新規に追加されたモデラープラグイン”unReal2:MakeCluster”で行います。
3つ並んだボタンで機能を選択します。
1.クラスタの設定/除去
この機能はモデラーのパーツ作成と同様の動作をします。
unRealクラスタは、ポリゴンセットを4つまで持つことができ、それぞれをクラスタグループと呼びます。
クラスタグループポップアップでは設定を行いたいグループを選択します。
名称テキストボックスにはパーツ名を入力します。
名称は60文字まで入力できますが、長い名前はファイルサイズとレンダリング時間の増加に繋がるので注意してください。
名称を空にして実行した場合は選択ポリゴンを選択グループのクラスタから除去します。
2.選択グループのクラスタ除去
選択ポリゴンをクラスタグループで選択しているグループのクラスタから除去します。
名称に関係なく処理されます。
3.全グループのクラスタ除去
選択ポリゴンを全クラスタから除去します。
もう一つ追加されたモデラープラグイン”unReal2:SelectCluster”は、モデラーの状態パネルでの任意のパーツ選択と同様の機能を提供します。
クラスタグループポップアップでグループを選択し、クラスタ名ポップアップからクラスタ名を選択して実行すると
そのクラスタに属するポリゴンが選択されます。
グループだけ選択してクラスタ名を(none)で実行すると、そのグループのクラスタに属するポリゴン全てが選択されます。
ToonTracerの境界判定に追加されたクラスタ境界は、上記クラスタ名の異なる部分に線を描画します。
オプションはクラスタグループの選択のみで、選択されたグループのクラスタ名を比較します。
グループ0のクラスタAとグループ1のクラスタBの境界を描くといったことはできません。
また、クラスタに属さないポリゴンとの境界線は描画されません。
これを利用することで線の描画位置をコントロールすることができます。
クラスタを使用することにより、今までのようにサーフェイスを細かく分ける必要がなくなるため管理が楽になりますが、クラスタ名はポリゴン1つ1つにタグとして埋め込まれるので、不必要にクラスタを作りすぎるとモデルデータが大きくなるので注意してください。
他、深度境界のチェック境界でもクラスタを使えるようにしました。
修正点はRC1では深度境界のポリゴンセット判定が正常に動作してなかったので修正、RenderAssistも正常に動作しなくなってたので修正しました。
また、カメラプロパティの適応サンプリングは非対応になりました。
RenderAssistセットしても駄目っぽい。
とりあえず今度こそ本当にバグ取りに専念して正式リリースする予定。
そしたらすぐLW9.2対応のために線の描画エンジンもう一回作り直しでスよ。