帰宅して早速ビデオカードの箱を開く。
まるで新しいオモチャを買ってもらった子供のようだが、この感覚は幾つになっても変わらないものだ。
日が変わって土曜日午前0時。
「うーん……」
事前に玄人志向のサイトで見て形状と寸法は知っていたものの、ヒートシンク部分の厚みがかなりのものだ。
形状もゆるやかなカーブを描いて∞のようになっており、基盤に対して斜めに取り付けられているのでファンの取り付け位置は慎重に決めないと。
「CPUクーラーに干渉してしまうので通常の25mm厚のファンは駄目か……」
そうすると手持ちのパーツで使えるのは薄型の6cmファンだけ。
でもこいつはヒートシンクと同じ幅なんで固定するのが厄介だ……
「事前に計画を立てておくか、ZalmanあたりのVGAクーラーも買って来るべきだったか……」
しかしもうPCは分解してファンコンなども取り付けてしまっているし、開いてる店もあるわけが無い。
とりあえず覚悟を決めてネジと金属プレートの組み合わせでヒートパイプ部分に引っ掛けて固定するツメを作ってみる。
「うん、見た目は悪いがどうせケースの中に入れば見えないんだ、冷却効果が上がればそれでいい。」
自分に言い聞かせるように納得させ、ケースに取り付ける。
合わせてカードの下のスロットにブランケット付きの排気ファンを付け、ファンコンに接続する。
しまった。ファンコンに届かないかと思ってファンの延長ケーブルを買ってきていたものの、ファンコン自体に付属のケーブルが充分長くて無駄になってしまった。
最後にエアフローに少しだけ気を遣ってケーブルをまとめてケースに収める。
結果としてはアイドル時は50度、CRYSISをプレイしている間のnTuneログでは最高で72度。
ファンコンで回転数を最低にするとそれぞれ5~10度上がるのでファンはまったくの無駄にはなっていないようだ。
2年間24時間稼動させてきた7800GTXはアイドル60度、負荷時80度でも元気に動いていたのでこれで夏も乗り切れると信じたい。
時計を見るともう午前4時。
そろそろ寝るか……
という訳で素直にV900とかのちゃんとしたVGA用クーラーに換装したほうが楽で冷却効果も高いような結果になりましたがかなり静かなんでこれはこれでそれなりよかったかも。