・CelPainterにハーフトーンを・
事の発端は掲示板に「CelPainterとハーフトーンを組み合わせられないか、セルシェードの任意のゾーンのみにハーフトーンをかけられないか」という書き込みからだった。
ライトウェーブのシェーダーで発色を完全にコントロールするには、自己発光、拡散を100%にして他のパラメータから受ける影響を打ち消さないといけないため、セルシェードのゾーンを取得するのは不可能なのでした。
でもって、そんなのはunReal側で一発特殊バッファを追加すれば余裕でできるものの、万が一ということもあるので「検討します」と日本人らしい返答をしつつ製作に入った…
結局余裕でできたので具体的なやり方を。
まずCelPainterをセット、テキトーにパラメータを設定。
ここからが重要で
CelPainterでトーンをかけたいゾーンとその前後1つづつのゾーンをbrightを、グラディエントのキーの入力に割り当てる。
上の図だとbright50%ならキーの入力は0.5、70%なら0.7といった具合。
でもってキーの補完は直線にする。こうすることでゾーン間のグラデーション部分にトーンの濃度を合わせることができる。
そしてトーンをかけたい部分のキーの出力を0.0に、それ以外を1.0にすれば完成。
もしサーフェイスごとにゾーン設定を変えているなら、その数だけレイヤーを作ればいい。
その場合はレイヤーリストの一番下にあるハーフトーンレイヤー以外は下地処理を「透明」にするのを忘れてはいけない。
おめでとう。これでF9を押せばセルにトーンのかかったイメージのレンダリング開始だ。開始せずにクラッシュすることもあるからセーブを忘れずに。この説明だけじゃわかんねぇって人のために、また、自分でも読み返したらよくわからなかったのでサンプルのモデルとシーンファイルをこちらに。
・Sample・ そして一番上の絵はこの機能のテストも兼ねて作ったもので今年の年賀状代わりにバラまいたものだったけど、そ、それってネタのパクリなんじゃ…
今ごろ一番最初のアイディア提供者が目つきの鋭い年齢不詳のスナイパーに暗殺を依頼、スイス銀行にカネ振り込んでる頃だと思うのでこれが最後の更新になるかもしれません。さよーならー。